歯学センターの窓から

「歯にも休憩」歯学センターの窓から no.102

歯にも休憩
 鉄より硬い歯の表面は、食事のたびに溶けています。エッ!と驚かれたかもしれませんが、これはミクロレベルで起こっている事実です。しかし、口の中では溶けた歯を自動的に治す機能が働いています。それは唾液の力なのです。
 食べ物が口の中に入った瞬間から、歯にうっすらと着いているばい菌が活動開始。食べ物の糖分を酸に変え、その酸が歯の表面を溶かします。ところが、そこにきれいな唾液が流れ込むと、歯の表面の溶けた所を修復してくれるのです。これが再石灰化です。
 再石灰化にはきれいな歯の表面と、一定の時間が必要。歯をきれいにするには食後、早めの歯ブラシがお勧め。再石灰化の時間を作るには間食をしないのが効果的。またガムに含まれるキシリトールは再石灰化の手伝いを、歯磨き剤のフッ素は歯の表面を溶けにくくしてくれます。皆さんが休憩を取って元気に暮らしている様に、鉄より硬い歯にも休憩する時間をあげてください。

田北行宏